聖和歯科クリニック

福山市の歯科,小児歯科,矯正歯科 聖和歯科クリニック

〒720-0825 広島県福山市沖野上町3-8-3
TEL 084-922-0047

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矯正治療(歯並び治療)に関するQ&A

こども矯正 福山市

院長コラムはこちら

 

●あなたはまだ歯を抜いてまで矯正治療をしたいのですか?
●あなたはまだ矯正治療に多くの時間と費用をかけたいのですか?
●あなたはまだ痛い矯正治療を選ぶのですか?
●あなたは今までずっと悩んでいた歯並びのことでこれからも悩み続けるのですか?


院長の矯正コラムを読まれて、さらに詳しく矯正治療についてお知りになりたい方は、お電話での御相談も受け付けております。
ただし、一日に相談をお受けできる人数は院長多忙のためおひとりまでで、時間は15分以内とさせて頂きます。
詳しくはお電話にてお尋ねください。

 

Q. 歯並びが悪いのは、治療をしなくてはいけないのですか?
A. 歯並びが悪いまま成人された方は、沢山おられると思います。しかし、その方たちが皆さん何か不調を訴えてるということはまずないでしょう。そういうことから考えれば、別に矯正治療などしなくて良いということになります。
しかし、人間の社会では「見た目」、「第1印象」といったことが重要視されることも事実です。特に近年は国際交流が盛んになり、外国の方々と接する機会も多くなってきています。
例えば、30年~40年ぐらい前の日本では、八重歯はチャーミングであると考えられていましたが、現在はそのような考え方はなくなってきています。これはテレビに出てくる芸能人の歯並びが、とてもきれいになっていることからもおわかり頂けると思います。
またアメリカでは、「子供の教育と歯並びは親の責任である」などと言われることも事実なのです。
これは日本人と外国人の歯並びについての考え方の違いを端的に表現している例ですが、近年は日本の社会全体もアメリカ型になってきていると思われます。事実当院においても、矯正治療に関する患者さんからの相談はとても多いです。特に女性からの相談(小さい子供さんであれば、そのお母様から)はとても多いです。
矯正治療は個人の価値感により成される治療であるといえるでしょうが、治療をして得られたきれいな歯並びは、本人の一生の財産となることは間違いないと私は思います。

 

Q. 矯正治療を始める時期はいつがいいですか?
A. 本人や、子どもさんでしたら本人も含め、周りの方が気になればもうその時始めればよいと思います。全部の歯が乳歯の場合はまだ経過を見ればよいですが、永久歯が生え始めて歯並びが気になるようであればすぐ始めれば良いです。
子どもさんでしたらすべての大人の歯が生えるまで待たれる必要はありません。

 

Q. 歯並びが気になるのが1本や2本だとしてもすべての歯に装置をつけなければならないのですか?
A. 基本的にそうです。基本的にすべての歯につけた方が早く治療が終わります。
なぜならば矯正治療というのは動かしたい歯だけに力を加えることはできないからです。
他の歯に装置をつけないと動かしたい歯に力をかけて動かすことができません。

 

Q. 治療は痛くないですか?
A. 歯を動かす矯正治療というと昔から痛いというイメージかある方が多いです。現在の矯正治療の最新の方法は材料の進歩により弱い力を持続的に歯にかけられるようになったので痛みはほとんどありません。
痛むとすれば矯正装置を初めて口の中に入れた後一週間程度です。ただしそれも痛み止めをのんでいただければとれるようなごくごく弱いものです。

 

Q. ブラケット(歯の表につける小さなボタンのようなものです)をつけなければならない期間は?
A. ケースにもよりますが、20歳までぐらいの治療では最大1年半みていただければ充分です。成人矯正(20歳以上の方の矯正)であれば2年半です。これは歯の表につけるワイヤーを入れておく期間です。
矯正治療というのは、治療終了後表のワイヤーをとりのぞいた後、歯の裏から後戻りを防ぐワイヤーを入れる必要があります。それはごくごく細いワイヤーなので違和感もほとんどありませんし、他人にも見えません。それがだいたい2年程度です。

 

Q. 歯は抜くのですか?
A. 当院では極力歯を抜かない治療を心がけています。まずほとんどのケースで抜くことはありません。

 

Q. 矯正治療中の食事で注意することは何ですか?
A. 矯正治療中に食べて頂くことのできないものとして、粘着性のもの、例えば、ガムキャラメルお餅といったものがあります。これらのものを食べると、矯正治療に用いているワイヤーやブラケット(歯の表面に付けるボタンのような金具のことです)に、ネバついて、くっついてしまいます。
またブラケットが外れる可能性があるので、固焼きせんべいや、キュービックチョコのような、ガリッと噛まないと食べられないものは食べて頂くことができません。
その他のものは、特に制約なく食べて頂けます。

 

Q. ひんぱんに歯医者に通わなければならないのか?
A. 矯正治療中は月に1回ないし2回お口のチェックに来院していただきます。

 

Q. 矯正治療中の歯磨きはどうすれば良いのですか?
A. 歯磨きの仕方につきましては、当院で時間をとり、お教えします。しかし、子供さんの場合は、上手にできないことが多いです。
矯正治療中につきましては、1ヶ月に2回のチェックの際に、当方で、大人の方も子供の方も、歯のクリーニングを行い、よく磨けない部位については、フォローをさせて頂くことになっています。

 

Q. 子供と大人の矯正は方法がちがうのですか?
A. 基本的には一緒です。ワイヤーをつけて治療することになります。

 

Q. 大人になってからの矯正治療は時間がかかりますか?
A. 基本的に何歳でも歯を動かすことは可能ですが、治療期間は年齢が上がるほど長くなります。ただしそれでも最大2年半程度です。
ただ年齢が上がってから矯正治療を始めると後戻りしやすくなります。そのため矯正治療終了後、後戻りを防ぐための保定という期間が長くなります。
(表の装置を外したあと歯の裏側に細いワイヤーをはりつけておくことです。違和感はほとんどありません。)

 

Q. 目立たない矯正装置はありますか?
A. あります。歯の表面につける装置で歯と同じ色の白いものがあります。またワイヤーも白いものがあります。ただし治療期間は金属の装置を使うよりも少しかかります。
現在は軽い歯並びを改善するには取りはずしのできるマウスピースを使った治療方法もあります。

 

当院の矯正治療料金(全て税別表示です)



□相談料 ・・・2,000円~3,000円
 レントゲン撮影をして、むし歯や歯周病の有無のチェックをします。
 併せておよその矯正治療に必要な期間を説明します。
 また、装置などについての解説も行います。

□矯正検査診断料 ・・・10,000円
 歯型をとり、それをもとにして矯正治療の計画を立案します。
 矯正検査診断料は、後に矯正治療をされる場合は、矯正治療の費用に含めます。
 従って、矯正治療費は下記金額から10,000円を差し引いた金額になります。

□矯正治療費
 (実際にブラケットを装着して歯を動かしていく際にかかる費用です。)
 当院の矯正治療費の総額です。


12歳(小学校6年生)まで ・・・380,000円
12歳以上18歳未満 ・・・500,000円
18歳以上 ・・・550,000円

セラミックのブラケットとホワイトワイヤーを希望される方は、上記治療費に100,000円加算となります。

補足事項)12歳までの治療で永久歯が全て生える前にいったん矯正治療を終了したケースで、後に新たに矯正治療が必要になったケースでは、2回めの治療に必要な追加費用は120,000円です。

なお、矯正治療費には以下のものを全て含みます。(図も参照して下さい。)

 (A)1ヶ月に1回の来院の際の処置に対する費用。例えば、ワイヤーの交換、ブラケットの修正といった毎月の調整料。

 (B)ワイヤーやブラケットの破折、破損に対する交換費用。

 (C)矯正治療終了時に装置を外す費用、およびそれと同時に保定装置を装着する費用。

○矯正治療の流れを図で示しています。

相談



(1)型とり



(2)治療方針説明

装置装着

同日でも日を分けてでも可です。


│(3)1ヶ月に1回来院(治療期間1年の場合12回の通院)

│●ワイヤーの調整
│●装置の位置修正
│●歯並びの改善状態の確認をして、有効に次の手を打っていきます。



(4)ブラケット除去、保定
ここで終了です。

当院の矯正治療費用は(1)型とりから(4)ブラケット除去、保定までを全て含んだ費用となっています。

 

矯正治療を受けられた患者さんの声はこちら

●あなたはまだ歯を抜いてまで矯正治療をしたいのですか?
●あなたはまだ矯正治療に多くの時間と費用をかけたいのですか?
●あなたはまだ痛い矯正治療を選ぶのですか?
●あなたは今までずっと悩んでいた歯並びのことでこれからも悩み続けるのですか?


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ただし、一日に相談をお受けできる人数は院長多忙のためおひとりまでで、時間は15分以内とさせて頂きます。詳しくはお電話にてお尋ねください。

 

◆院長コラム◆

★最新のコラムはこちら

■なぜ歯が動くのか?(1)  

実際に矯正治療を受けていても、なぜ自分の歯が動いているのか、理解していない人は多いと思う。
矯正治療の目的は、簡単に言えば本来きれいなアーチを描いているはずの歯列がそのようになっていないとき、それをきれいなアーチにすることといえる。
ではどのようにしてきれいなアーチにするかというと、外部から力をかけることによって行う。
歯は力をかければ動く。

それは日々の現象でもわかる。例えば子供の下の前歯の永久歯が、乳歯が抜ける前に、乳歯の裏側から生えてくることがある。この様なケースでも自然に乳歯が抜けた後、永久歯が前に出てくることは多い。これは舌によって永久歯が押されるからである。
矯正治療では、主に力を加えるにあたってワイヤーを使用する。このワイヤーを歯の表面にブラケットという装置をつけて、ブラケット上にはめこんでいくと、自然に力が加わるようになっている。
現在は矯正治療に用いる材料が進歩しているので、非常に簡単に力が加えられるようになっている。
使われるワイヤーは、あらかじめ理想的なアーチに曲げられている、形状記憶合金のワイヤーである。デコボコの形の歯並びに沿って入ったワイヤーは、体温によって活性化されるため、元のアーチの形に戻ろうとする。そのときに歯にも力がかかり、理想的なアーチへとそろっていくのである。

 

■なぜ歯が動くのか?(2)  

歯の位置の異常は様々であり、矯正治療においては次の5つの基本作用を歯に与えながら治療を進めていく。
(1)出ている歯を「引っ込める」
(2)引っ込んでいる歯を「出す」
(3)ねじれている歯を「回転させる」
(4)離れている歯をお互いに「寄せる」
(5)くっついている歯をお互いに「離す」
この5つの作用を単独で用いる場合もあれば、組み合わせて用いる場合もある。例えば引っ込んでねじれている歯を出しながら、なおかつ回転させ、ねじれと位置の異常を同時に治療するといったことである。
(1)~(5)までの基本作用を歯に与えるには、ワイヤーのみでは無理で、他の装置を併用していく。
また、ワイヤーにも様々な種類があり、これも選択する必要がある。
従って矯正治療とは、適切な力が歯に働いて、いち早く理想的な位置に改善されるように、力の配分を考えながら行う治療といえると思う。

 

なぜ歯が動くのか?(3)  
歯に5つの基本作用を加えるには、ワイヤーのみでは無理である。
ワイヤーの他に用いる器具としては、例えばゴムがある。これは基本作用の「引っ込める」「回転させる」「寄せる」を発現させたいときに使用する。
あるいはコイルというものもある。これは「引っ込める」「寄せる」「離す」の作用を発現させたいときに使用することになる。
「出す」の作用を発現させたいときは、取り外しをする装置を併用することもあれば、歯にくっつけるブラケットの組み合わせを変化させることで対応することもある。
いずれにしても、極力装置は単純化して違和感のないものを用いるように工夫を重ねている。
また、患者さんに不便な物や見ばえの良くない物を用いないように考えて治療を進めている。
患者さんが特に家庭で努力をしなくても、1ヶ月に1回決められた日に来院して、1年経過したら(通院を12往復したら)、自然に歯並びが良くなっているという治療を行っている。

 

■矯正治療の開始時期、私の考え。その(1)
「歯並びは気になるんだけれど、なかなか踏み出せなくて」という方は多いと思います。こう考えている間に4~5年間なんてすぐに過ぎてしまって、気が付いたら「あのとき治療をしていたら、今頃はきれいな歯並びになっていたのに」などという方も多いです。
子供さんの歯並びを気にして来院された親御さんも、「永久歯に生えかわってきてからだんだんに悪くなって、一体いつ頃から矯正治療ってしたらいいんでしょうか」と開始時期については皆さん随分悩まれるようです。特に女の子の場合などは、前歯の歯並びが気になって、大きく口を開けるのを恥ずかしがるようになったといったケースも多いです。
私は思うのですが、矯正治療の開始時期は、永久歯が全て生えていようが、いなかろうが、本人やまわりの方が気になったときが一番良いと思うのです。特に乳歯と永久歯の双方が生えている混合歯列期のケースでは、まず前歯に歯並びの悪い状態(ガタガタに並んできたり、歯と歯の間に隙間ができてしまったり、部分的に咬み合わせが逆になっている反対咬合の状態となっている)が出現することが多いです。こういうケースでは、本人もまわりの方もこれからどうなるかとても心配されています。
私はこのようなときは、すぐに前歯の歯並びを良くするために、治療を開始することをおすすめしています。「もうしばらく様子をみましょう」とか、「永久歯が全部生えるまで待ちましょう」といったことは申し上げません。混合歯列期の矯正治療では、気になっている歯並びがみるみるうちに改善されていきます。成長期の矯正治療では、ほんの少し、歯並びが悪くなっている原因を取り除いてあげるだけで、歯は本来自分の居たい正常な位置へ動いていきます。
また、子供さんの健全な心の発達にも、口元を気にしなくて良くなるということは、大変なメリットがあると思うのです。現に歯並びが良くなると皆さん「自信を持った笑顔」になります。
私はこの笑顔をみるのが大好きです。

■矯正治療の開始時期、私の考え。その(2)
成人された患者さんがされる質問でよくあるのが、「矯正治療って大人になったらもうできないのでしょうか」というものです。私はそのときはこのようにお答えします。「歯というものは何歳になっても動きますが、成長期に行った矯正治療に比べて年齢を経てから行うほど、あと戻りし易くなります。ですから成人矯正の場合は、早めに治療を開始した方が、あと戻りはしにくくなります」というようにです。
成長期というのは、私は25歳ぐらいまでと考えています。25歳ぐらいまでであれば、まだ成長は完全に止まっていないと考えています。
また、あと戻りと関連づけて考えれば、動かす距離が大きくなればなるほど、あと戻りし易くなります。ですから成人矯正において抜歯をして行うということは、特に避けるべきであると考えています
矯正治療というものは、人工的に歯根膜炎(歯の周囲の炎症)を起こして歯を動かすため、抜歯をして移動させる距離が長くなればなるほど、治療期間も長くなり、また真性の歯周病にかかってしまうリスクも高くなります。また、移動させる距離が長くなればなるほど、結局はあと戻りするリスクも高くなります。
「治療期間を短くするためにも抜歯は避けるべきであるし、あと戻りを防ぐためにも抜歯は避けるべき」、これが矯正治療に対しての私の一貫した考えです。

■矯正治療の開始時期、私の考え。その(3)
患者さん、特に子供さんの矯正治療相談で来院される保護者の方からの質問で多いのが、乳歯と永久歯が混在している時期は、治療を開始した方が良いかというものである。
回答としては、今気になっている部位のみ治療をして、いったん装置を外し、改めて気になる部位が生じたら、その時に再度矯正治療を行うというものである。二度目の時期は、永久歯が全て生えてからが良いと思う。
なぜなら治療を今まで行ってきた、あくまでも感想ではあるが、一度早期に治療をしておいた方が、永久歯が全て萌出してから治療を開始するよりも、治療後の整い方が良いケースが多いからである。
これは、早期に基礎をつくっておくと、後々に再度大きな問題が生じても治り易いということであると思う。

 

■矯正治療を行うにあたって大切なこと、私の考え。
まずこのテーマについて述べさせて頂く前に、歯の役割ということについて考えてみる必要があると思います。
それでは歯の役割とは一体何でしょうか。まず、第1には「機能」であることに異論はないと思います。そして第2に「審美性(見た目)」ということになるでしょうか。
では抜歯をして矯正治療を行った場合に、「機能」というものは充分に成り立つのでしょうか。通常、第1小臼歯という犬歯(糸切り歯)よりも1本奥の歯を抜歯することが多いのですが、果たして歯が足りなくなった状態で、正常な咬み合わせというものを構築することができるのでしょうか。それは無理でしょう。本来自然から与えられた本数よりも少ないのですから。ですから、「咬み合わせ」という概念があれば、なかなか歯を抜くということはできないです
矯正以外の日常の治療で、私は抜歯をする場合は相当の決断をしますし、もちろん患者さんにも相当の説明をします。それはあと戻りすることのできない治療方法であるからです。
前歯の歯並びが悪いケースでも、奥歯がしっかりと咬んでいるケースなんていうのは沢山あります。
奥歯を抜いて「機能」を低下させ、前からの「審美性(見た目)」だけをきれいにするなんていうのは、私はおかしいと思うのです。
歯を抜かずに矯正治療をすることに私はこだわっています。

■矯正治療とは一体何か。私の考え。
矯正治療とは歯並びの治療であることは当然なことですが、この治療には物理学でいうところのニュートン力学が用いられます。これが歯を動かす「矯正力」となります。
矯正治療をするということは、
離れた歯をお互いに「寄せる
くっついて重なっている歯をお互いに「離す」
奥へ引っ込んでいる歯を「出す」
出っ歯っている歯を「引っ込める」
ねじれている歯を「回転させる」
という5つの力をどのように用いるかという戦略を立てることに尽きるのです。
そしてその戦略を成しとげるために、様々な技術や手法を用いての戦術を駆使していくことになります。
より効率的な戦術を用いれば、歯は早く動きますし、ピントのずれたことをしていれば、時間がかかるわけです。
私が矯正治療を始めた頃は、「ワイヤーベンディング」といって複雑にワイヤーを曲げ、患者さんに用いたものでした。矯正治療の恩師の先生は、「とにかくワイヤーを曲げるトレーニングをするように」とおっしゃったので、通勤途中の電車の中で、人が少なくなると一心不乱にワイヤーを曲げるトレーニングをしたものです。いわゆる「名人芸」的なところがあったのです。ところが現在では色々と良い材料が出てきたため、それをいかに組み合わせて、痛みを少なくして効率的に歯を動かすかということに、主眼を置くようになりました。矯正治療も「名人芸」からいわゆる「知能芸」といえるようになったと思うのです。

■矯正治療の治療費について、私の考え。
当院では矯正治療の治療費を年齢毎に分けた4段階の総額制にしています。(このページを参考にして下さい。治療費が出ています。)治療が開始されると1ヶ月に2回程度来院して頂いて、こちらでチェックをするのですが、その来院毎の費用ももちろん全て含まれています。
私が治療費について思うことは、「明朗会計」でなくてはならないということです。例えば2年間通院したら、一体いくら治療費がかかったのだろうと後になって考えて頂くようでは良くないと思います。最初に提案した治療費で、それ以上一切かからないというのが分かり易いと思います。それが患者さんにとって安心でもあると思うのです。
来院された患者さんに「矯正の治療費が他の医院と比較して安いですね。」とよく言われますが、私にはそのあたりのことはよく分かりません。特に他の医院の矯正治療費を調べて、当院の矯正治療費を決めているわけではないからです。
ただひとつ言えることは、私はアメリカでの矯正治療費を参考にしています。アメリカでは矯正治療があたりまえのように普及していますが、これには治療費のこともあると思うからです。
私は歯並びで困っている方にひとりでも多く、矯正治療の福音を受けて欲しいと考えています。

■悩む前に行動すること。矯正治療をするということについて。私の考え。
 矯正治療を始める前は、いろいろと悩まれることがあると思います。治療期間のこと、痛みのこと、治療費のこと、他人からみてどう思われるかなどなど……。そして本当にきれいになるのだろうかといったことまで。
 私が小学生、中学生、高校生の頃は矯正治療を受けている人自体が珍しくて、好奇の目の対象となったことも事実です。
 しかし「時代は変わったなぁ」とつくづく思います。当院に矯正治療に来られる小学生の子供さんは、多くが自分から歯並びを治したいと両親に頼んで来院するのです。矯正治療をしているということ自体が恥ずかしいことではなく、普通のこととなってきています。はたまた最近の小学生ぐらいの子供たちにおいては矯正治療していることが「見せたいこと」となってきているのがわかります。その証拠にワイヤーを結紮するゴムを「色つきの目立つものにして欲しい。友達に見せたいから」などといった要望もあるのです。
 矯正治療に踏み切れずに、歯並びで悩んでいることがあれば、自分で調べるも良し(今は情報はあふれていますから)、歯科医師に相談するも良しであると思います。どんなことでもそうですが、自らが行動を起こしたときに願いはかないます。私は皆さんの踏み出した第一歩からサポートしていきたいと考えています。

■矯正治療 私の考え 治療期間について
矯正治療もひと昔前は、平均で4年とか5年とか治療が完了するまでかかっていたことは事実です。ですが世の中はスピード化され、例外なく矯正治療の世界でもスピード化が進みました。
 私は子供さんの治療でしたら1年6ヶ月、大人の治療でしたら2年6ヶ月を最長として治療期間をあらかじめお伝えします。これは予定ではなく、「この期間内に終わります」という約束です。ですから、これ以上かかるということは、患者さんが出産で途中から一時来院できなくなった、などのケースを除いては、通常ありません。
 治療期間というのは、患者さんにとって重要な事であると思うのです。それは、私たちドクターが考えているよりもずっと切実な問題であると思います。歯並びがきれいになったら、ああしたいこうしたいという予定なり、約束というものは、どなたにもあると思うのです。
 私は治療期間という患者さんとの約束は、何としても必ず守るというこだわりを持っています。

■矯正治療 私の考え 乳歯の抜歯は絶対に行わない
 私は乳歯の抜歯は絶対に行いません。ぶつけて根が折れてしまった乳歯でも抜歯はしません。そんな乳歯でもぶつけた直後は揺れがあっても、1ヶ月もすればたいてい揺れが治まって噛めるようになります。唯一行うときがあるとすれば、それは後に生えてくる永久歯の姿がみえたときだけです。
 乳歯ぐらい大切な歯はないと私は考えています。乳歯だから、永久歯がどうせ後から生えてくるから抜歯しても良いとするのではなく、乳歯だから抜歯してはいけないぐらいに私は考えています。
 永久歯が生えてくるときに、永久歯の生えるスペースが狭いからといって隣の乳歯を抜歯する。これは絶対にしてはいけないと私は考えています。歯が植立している骨(歯槽骨)は歯があるから成長するのであって、抜歯をしてしまえば成長は止まります。スペースの不足はさらに生ずることになります。また、早期に乳歯を抜歯すると、その後に生えてくるべき永久歯はなかなか生えてこずに、抜歯した部分へ既に生えている永久歯が傾斜してしまい、歯と歯の間に隙間が生ずるといったことがほとんどのケースで起こります。このようなことをすればどんどん歯並び、咬み合わせが悪くなっていってしまうのです。
 乳歯の歯列(歯並び)は矯正治療を行ったわけでもないのに、とても美しい形をしています。成長が一番盛んな時期に乳歯を抜歯するということは、身体の成長、そして子供の精神の成長を考えると、行うべきではないと私は考えています。永久歯が良い位置に生えてこないから、乳歯を抜くということは、まず悪い結果となります。
 子供の成長を見守りながら適切な矯正治療の時期を保護者の方にアドバイスしていくことが私は大切であると思います。

 

■矯正治療 私の考え 診断の大切さ
 どんな治療でもそうですが、矯正治療においても、最も大切なものは診断であると私は思います。
 診断が間違っていれば、良い結果は得られないわけですが、矯正治療の診断にあたっては、特に患者さんの希望をよく聞くことが大切であると考えています。患者さんの希望を聞き、どこに問題点があるかを分析し、ゴールを設定するわけです。ゴールは患者さんの希望通りになることもありますが、残念ながら全て希望が叶えられないこともあります。やはりできないことはあるのです。それを間違わないことが大切であると思うのです。
 診断が下せられれば、現在高度にメカニクス化された優れた材料をどの様に用いていくのかといった治療方法を立てていくことになります。私はこの時にできるだけシンプル化することを重点的に考えます。そしてさらに、最も早くゴールに到達するにはどうするかを考えることになるのです。
 診断を正しく下すことができれば、今どこに問題点があるのかをあぶり出すことができます。すなわち、矯正治療を行わなければいけない様な原因がどこにあり、現在はどのような形で現れているかということを探りあてることができるのです。

■矯正治療とはステイタスである。私の考え。
 アメリカでは矯正治療を受けること、ブラケットを付けることがステイタスとなっています。
アメリカのメーカーの矯正治療用材料のカタログをみれば、金色のブラケットや金色のワイヤー、カラフルなゴム類、そして蛍光塗料が入った夜間に光るブラケットなど、これでもかこれでもかと目立つ材料が沢山掲載されています。日本とはお国がらが違うので、日本人がここまで矯正治療中に目立つことを望むとは思えませんが、個人主義の時代が定着してくるでしょうから、より美しさに対しての追求というものが、今後皆さんに出てくると思われます。
 昔の日本は、むし歯の患者さんであふれていましたが、むし歯の追放が成されている現在、歯並びの美しさの追求ということは必ず時代の要求として出てくると思います。私は歯科矯正治療を誰もが普通に受ける時代が確実に日本でもやって来るということを確信しています。

■矯正治療 私の考え。7歳か8歳で歯並びの定期検査をする。
 矯正治療を行っていて「難しい」と感じる時は、大臼歯(奥歯)の処置を行うときです。
前歯の処置はこの大臼歯の処置に比べればはるかに易しいものです。
 成人の場合、抜歯をして矯正治療をすれば、奥歯の咬み合わせを完全に元に戻すということは不可能に近いと私は考えています。これは抜歯をしたスペースへ大臼歯を平行移動することが、ほとんど無理に近いからです。ですから成人になって奥歯の咬み合わせをそろえるのではなく、7歳か8歳の時に歯並びの検査をして、6歳臼歯(一番最初にはえる奥歯です)の咬み合わせを整えておくことが大切であると思います。また、この時に治療ができないのであれば、将来起こり得ることを保護者の方にお伝えし、注意を促しておくことが大切であると考えています。

■矯正治療 私の考え。矯正治療とは患者さんが感動をする治療です。
 矯正治療をはじめると、皆さん歯が動くということに驚かれます。
 装置を装着した2週間後ぐらいに2回目の来院をして頂くのですが、子供さんの矯正治療でしたら、この時点でもうかなり歯が動き出しているので、特に保護者の方が驚かれます。「すごいですねー。こんなに動くものなんですね」とか「隙間があったのもほとんどなくなっていますね」などと症例によって感想は様々ですが、皆さん口の中の歯並びの変化には驚かれます。
 奥へ引っ込んでいた歯が前方へ出てきたり、ねじれていた歯が真っすぐになってきたりと、歯並びがきれいになってくるのは、治療をしている私も嬉しくなります。
子供さんの矯正治療でしたら1か月もすれば、成人の矯正治療であれば3か月もすれば、大きく歯が動き出します。私は矯正治療とはただ単に歯並びを良くする治療というものではなく、患者さんの心に喜びと希望を与える治療であると考えています。

■矯正治療 私の考え 笑う門には福来たる
 笑顔の素敵な人は、相手に好感を持たれることは間違いありません。笑うということは相手に対しての最大の好感度のメッセージであると私は思います。
 自信を持って笑うこと、これはとても大切なことであると思います。もしも、歯並びが気になって自信を持って笑えないとしたら、これはとてももったいないことです。人生においての様々なチャンス、出会いをそれで逃しているかもしれないのですから。
 歯並びに自信がなくて、ついつい口元に手をもっていって笑ってしまうとか、うつむいて笑ってしまうなどという方は、矯正治療で歯並びを美しく変えるべきであると私は考えています。
 笑う門には福来たる。
 歯並びを美しくして、後の人生に自信を持って笑えるようになるなんて、なんと素晴らしいことではありませんか。

■矯正治療 成人矯正 私の考え。
私が毎日矯正治療を希望される患者さんに接して思うことは、成人女性の患者さんで矯正治療を希望される方が非常に増えているということです。
成人になってからも、口元を気にされている方が多いのだと思います。
美しくメークをしても、素敵なファッションで着飾ってもやはり口元が・・・・・ということになるのだと思います。
成人でも現在では矯正治療によってきれいな歯並びが得られる時代です。私はぜひこの福音を、歯並びで悩まれている方には受けて頂きたいと思うのです。
私は成人矯正こそ非抜歯で行うべきであると考えています。成人矯正を抜歯して行えば、やはりリスクが高くなります。
抜歯したスペースを閉鎖するために、歯を移動する距離が多くなるわけですから、奥歯のかみ合わせの変化が顎関節症につながるようなこともあります。どういうことかといえば、矯正治療後、口を開け閉めすると顎に音がしたり、顎に痛みがでるといった症状が出ることがあるということです。また歯周病という問題も生じてきます。成長期を過ぎた年齢で、抜歯したスペースを閉鎖するために歯を大きく移動させれば、移動させている間に歯周病にかかってしまうといったこともあるのです。
矯正治療後の生活も考えた治療方法をとることが、成人矯正を行うにあたっては、特に大切であると思います。

■矯正治療 私の考え。矯正治療こそ歯科本来の治療方法である。 
歯並びのきれいな人は、口元の見た目が美しいことはもちろんのことですが、むし歯や歯周病になりにくいことも事実であると思います。
歯並びの改善をしないで、いかに歯科治療を行ってみたところで、根本的な解決にはなっていないと思います。
歯並びが悪いために日々の歯磨きが充分にできない部位などは、一度治療を行ってもどうしてもむし歯が再発し易くなります。
また歯周病の問題にしても、清掃不良と歯周病の進行とが密接に関与しているため、やはり歯並びが悪いと歯周病は進行し易くなります。
歯並びが悪いケースで、いかに「お口の中のクリーニング」といって定期的に歯科医院で清掃を行っても、極端なことを言えば、対処療法を繰り返しているにすぎないと私は思います。クリーニングなどをしても、翌日にはもう汚れているのですから。
私は矯正治療をして歯並びを良くするということは、例えて申し上げれば、病気になり易い身体を健康体にするということと同じであると思います。ただしこの矯正治療は、歯を抜かない矯正治療でなくてはならないと考えています。健康な歯並びは、「全ての歯がそろってこそである」と私は思うのです。
いかに歯を残して、美しい口元で、健康に過ごして頂くか。これが歯科の追及していく道であると思います。

■矯正治療 私の考え。魅力的な笑顔であるために。
歯並びのきれいな人の口元は、引き締まって美しいものです。
口元が引き締まると、その周辺には若さと張りが出てきます。
私は美しく魅力的であるためには、口元が重要であると考えます。ただ、口元は目元などと違い、メークのみで引き立たせるには少し無理があると思います。
なぜなら、前歯が口元では重要な役割を果たしていると考えるからです。前歯の歯並びの乱れが、笑ったり、話したりした際の口元の見た目の美しさを損なうことは明らかです。また前歯の歯並びの乱れは、口を閉じても唇にゆがみを生じ、アンバランスとなりますから、美しい口元とはいえなくなります。
前歯というものは、美容上とても重要な役割を果たしていると私は考えています。
口元が魅力的になるには、美しい歯並びがそこにあるということが、とても重要であると私は思うのです。
そして魅力的な笑顔にも美しい歯並びが重要であると思うのです。

■矯正治療 私の考え。世の中の変化は大きい。
最近のタレントの歯を見ると美しい人が多いと思います。
以前は、トップクラスのタレントであっても、歯並びの悪い人が多かったのは事実です。八重歯をチャームポイントとして売り出していたタレントもいました。
しかし国際化の流れの中で、そのような方針では通用しないということになるのは、当然の流れであると私は思います。現在は日本の映画が、アカデミー賞を受賞する時代なのです。
最近のテレビに出ているタレントの歯をみればわかりますが、理想型に近いぐらいに、天然歯がきれいに並んでいます。
かぶせを入れることによって歯並びを治療する方法もありますが、やはり自分の歯に優るものはありません。その人その人が与えられた天然歯を、きれいに並べてこそのナチュラルな美しさが、本当に大切なのであると思います。
皆それぞれに個性があります。歯科医師が歯並びの治療をするにあたっては、それを生かした治療というものが大切であると考えています。
以前のコラムにも書きましたが、最近は成人女性で矯正治療を希望される方が、当院では非常に増えています。そして年齢も様々です。
世の中の変化は大きい。
歯並びで悩む時代ではなく、積極的に治療していく時代に入ってきたのだと、私は確信しています。

 

■矯正治療 私の考え 抜歯をしない矯正治療にこそ国民のニーズがある
毎日診療を行っていて思うことが、矯正治療に対するニーズやウォンツは、年々増加してきているということです。
私が学生の頃は、各学年に矯正治療をしている生徒は、1人いるかいないかでした。現在は学年によっては、各クラスに3~4人矯正治療を行っている生徒がいる学校もあるぐらいです。年々子供の数が減少してきていることを考えれば、いかに「悪い歯並びは治療する」という考えが普及してきたかがわかります。
そしてさらに驚くのは、成人女性の方の矯正治療の希望や相談の多さです。女性の最大の関心事のひとつに、「歯並び」というキーワードがあるのではないかと最近は思います。
そのような老若男女の方々のお話をうかがうと、「抜歯をするならば、矯正治療はしたくない」という方が非常に多いことに気付かされます。
私は抜歯するという行為は、これ以外にとるべき手段がないという時以外は、用いてはいけないと考えています。
「抜歯をしない矯正治療」こそが大切であると私は思います。
抜歯をするという手段は、後戻りできない究極の方法です。せっかく生えてきたきれいな歯を、歯並びを良くするためとはいえ、「抜きたい」などと思う人はそういないのではないのでしょうか。できるならば抜きたくはないでしょう。
元に戻すことのできない手段は、患者さんの利益を考えるとき、行うべきではないと私は思います。
「抜歯をしないで矯正治療をする」、これこそが国民のニーズであると私は思うのです。

■矯正治療 私の考え 治療に最適な時期を逃さない
最近の傾向として、美しさの追求は老若男女を問わないように思われます。
特に小学生のお子さんをお持ちのお母様は、子供さんの歯並びについて非常に気を付けておられることが、日々のお話でわかります。そして治療にも積極的です。そしてさらにそれは、良い結果へとつながります。
成長期、特に小学生の時期に矯正治療を行うということには様々なメリットがありますが、最大のメリットは何といっても早期に治療が完了することであると思います。もちろん矯正治療のための抜歯なども必要ありません。
歯並びの異常は乳歯から永久歯にはえかわりはじめたときに前歯に現れることが多いのですが、それを見逃さないことが大切であると思います。前歯の位置の異常は、結局は奥歯の位置の異常へとドミノ倒しのようにつながっていくことが多いのです。
また、奥歯で一番最初に生える6歳臼歯という歯のかみ合わせのチェックを7歳、8歳の時期に行っておくということも重要です。
乳歯と永久歯が混在している時期における矯正治療は、非常に易しいものです。放置したままにしておいて成人になってから行えば時間がかかると思われるケースでも、驚くほどの短期間で歯が動き、治癒するケースが多いのです。
自然治癒する可能性のない状態を「様子をみる」などという行為で、治療時期を逸するのは全くのナンセンスであると私は思います。放置することのメリットは全くないと私は考えています。
ちょっと歯並びがおかしいなと思ったときが、矯正治療開始のサインであることが多いのです。

■矯正治療 私の考え 子供の矯正治療はやさしい
小学生までの矯正治療はやさしい。私はこのように考えています。
矯正治療を行うにあたっては、年齢は必ず診断の基礎にしなくてはいけません。
診断の項目のなかでも、年齢は一番大切なもののひとつです。
私は小学生の間の時期の矯正治療に、難症例はほとんどないと考えています。
乳歯と永久歯が混在している混合歯列期においては、まだ成長の真っ盛りであり、咬み合わせも完成していませんので、矯正治療により、いとも簡単に歯並びの異常が治ってしまうことが多いのです。
中学生以上になると、永久歯がほぼ生えそろい、この時期から矯正治療は少し難しくなります。しかし、まだ成長期であり、成人してからの矯正治療に比べれば、成人と同じように永久歯が全て生えているとはいえ、はるかにやさしいものです。
年齢に関係なく、矯正治療が行えるようになったのも事実です。が、だからといって、自然治癒することもない悪くなった歯並びを、「様子を見る」などといった意味の無い行為で、最適な治療時期を逃すことがあって欲しくないと私は常々思っています。
本人や保護者の方が、歯並びの異常に気付いた時が、大切な時期であることが多いのです。

■矯正治療 私の考え 自信は口元の美しさから
私はこれまで矯正治療を手掛けてきた中で、矯正治療により自信を取り戻した多くの方々をみてきました。
口元にコンプレックスがあると、人前で内気になったり、大きく笑えなかった、という方々が多いというのが私の実感です。
人生において笑うということは楽しく生きていくためにとても大切なことであると思うのですが、逆にそれが重荷になっていたわけです。
矯正治療にいざ踏み切ろうとしても、「歯を抜かなくてはいけない」とか「何年も何年も治療期間がかかる」とか「痛みがひどい」といったネガティブな情報を沢山耳にしているため、どうしても踏み切れずに、何年も歯並びで悩んだままという方々も沢山みてきました。
現在の矯正治療方法は、これらのネガティブな要因、すなわち「抜歯」、「治療期間」、「痛み」といったことは全て排除することが可能です。
以前からずっと歯並びで悩んでいる方は、ぜひ一歩前へ踏み出されることをおすすめします。そこには全く新しい人生が待っているといっても過言ではありません。

■矯正治療 私の考え 私の矯正治療への思い
抜歯をするぐらいなら、矯正治療なんてしない方が良い。
私はそれぐらいに考えています。
なぜならばそれは、得るものよりも失うものの方がはるかに大きいと考えるからです。(このことについては後のコラムにも詳しく載せていきます。)
突きつめて考えていけば、矯正治療というものは、歯を綺麗に並べればそれで良いのか、ということになると思うのです。
抜歯をして矯正治療をして、その後何十年間の人生を不具合なく過ごせるのでしょうか?綺麗に並んだ歯は安定してその位置に居るのでしょうか?周囲の筋肉あるいは舌の存在を無視して並べて、果たして後戻りしないのでしょうか?
私には大いに疑問です。
そして大切なことは、抜歯をして果たして患者さんは、一生後悔しないのかということなのです。
このようなことを考えれば考える程、抜歯をしての矯正治療は行うべきではないと思います。
歯科の他の分野では、抜歯は極力避けるべきであるとされているのに、矯正治療という分野では、小臼歯を4本抜歯する治療が、当たり前のように行われています。私にはそれが残念でなりません。
全身的な問題を考慮した矯正治療というものが、私は大切であると思うのです。

■矯正治療 私の考え 未来において、本当の自分になる
今年(2009年)も、早や7月が終わろうとしていますが、この間に多くの患者さんから、矯正治療相談でお話をうかがいました。そして多くの患者さんの矯正治療を開始しました。
そこで私には気が付いたことがあります。
それは、『矯正治療を希望される患者さん、またはその方の保護者の方は、未来において自分あるいは子供が、「内面から自分らしくなる」ための、言い換えれば、「本当の自分になる」ための投資は惜しまない』ということです。
「自分を良くみせるために矯正治療をする」ということよりも、一歩踏み込んで「未来において、本当の自分になるために矯正治療をする」といった自己実現を追求するという姿勢が、皆さんの中で本格化してきていることを感じるのです。

このことは以前(数年前)に矯正治療で来院されていた患者さんよりも、最近来院される患者さんに、より一層強く感じます。
ですから私には矯正治療を行うことが、今後益々広がっていくことは間違いないという確信のようなものがあるのです。

■矯正治療 私の考え より美しくなりたいというニーズの増加
テレビを見ていたら、ある芸能人の35年前の映像が写っていました。歌っている口元を見ると、左上の前歯がやや傾斜していましたが、気にしなければそれで見過ごされてしまう程度のものでした(私は職業柄気づきましたが)。
現在のその芸能人の口元は、矯正治療が成されており、傾斜していた歯はきれいに整えられていました。
そして歯の色は輝くばかりのホワイトニングが成されており、口元からこぼれる白い歯はとても魅力的にみえました。
芸能人で例えましたが、中年以降は、歯が美しくそろっている方がより魅力的にみえます。
毎日診察していても思いますが、より美しくと言う審美性の要求の拡大が、最近特に起こっていることがわかります。
矯正治療が終了して美しい歯並びになれば、当然白い歯への要求も強くなってくるのです。
歯並びの良さと、歯の白さが美に大きな影響を与えるということは、女性が一番良く知っていると思います。
顔立ちがよい条件に口元と目元が美しいことが挙げられますが、特に口元は親しい間柄になると接近して見るようになるので、とても大切なのです。
自己を磨くことが活発になった現代社会において、矯正治療により魅力ある口元を手に入れたいという方が、今後さらに増えてくることは間違いないと私は思っています。

■矯正治療 私の考え 取り外しのできる矯正治療の装置について
子供の歯並び治療の相談に来院される保護者の方からの質問の多くに、「取り外しのできる矯正装置では治療できませんか」というものがあります。
私はその時にこのようにお答えします。「あるにはありますが、その方法では良い結果は望めません。まずは治りませんよ」と。
マウスピース型の矯正装置を除いて、取り外し式の矯正装置を「床装置」といいますが、ごくごく限られた症例にしか効果はありません。ひどい歯並びの乱れがあるのに、床装置では、まじめに装置を3年も4年も口の中に入れても、治りはしないでしょう。
なぜなら床装置では、歯に「押す」という力のかけ方しかできないからです。いろいろな方向へねじれていたり、出ていたり、引っ込んでいたりするガタガタの歯並びが、あるひとつの方向へのみしか力をかけられない装置で、治りっこないのは明らかです。
また、拡大装置というものの付いた床装置などは、私は特に用いるべきではないと考えています。側方(いわゆる横方向)に顎を拡げるような処置をすると、奥歯でガッチリと咬めなくなります。奥歯がガッチリと咬んで安定していることが、精神的にも安定するわけですが、それができなくなるのです。
奥歯でガッチリと咬めなくなると、子供でしたら学力が低下したり、運動の能力が劣ったりと、デメリットは大きいです。矯正治療を行なうにあたっては、できるだけ早く治療を完了することが大切であり、子供でしたら頭の良い子にするためには、どうしたら良いのかを考えなくてはいけないと思うのです。効果のない方法やピントのずれた方法で、ダラダラと治療を続け、能力の劣る子供にしてはいけないと思うのです。
本人のコンプレックスをなくし、しっかりと咬める状態にし、健全な身体にしてあげることが、後々自然に学校の成績も向上していくことになると考えています。
矯正装置は口の中では、もちろん異物です。ですから「速やかに」、「確実に」治療を完了する方法が望ましいですし、装置を早期に除去するためにも、私は「床装置の使用はしていない」のです。

■矯正治療 私の考え 矯正治療の開始時期の相談を受けて私が考えること
親から相談があったときは、積極的に治療を行い、改善を心がけるべきであると私は考えている。「そのうち治るかもしれませんよ」と言ったり、「とりあえず様子をみましょう」などと言うのは避けるべき回答であると思う。
歯並びの異常は咬み合わせの異常であり疾病である。すでに病気が始まっており、親子共々不安な心境であることを考えれば、放置することは好ましくない。経過をみるのであれば、それ相応の根拠がいることは当然であると思う。
成人矯正の場合は、相談を受けたときが矯正治療の開始時期であることはいうまでもない。
ただ多くの成人の方の相談を受けて残念に思うことがあるが、決断の遅い人がときどきいるということである。とても惜しいことであると思う。相談を以前にも何件か受けていて、どうしても納得できないので当院に来られる方も多い。ただ納得してもやはり決断が遅い。成人矯正の場合20代、30代、40代…と年齢が進めば進む程、歯は何歳でも動くが、不利な条件が出てくることを忘れてはいけないと思う。
悩んでの1年や2年はあっという間である。
治療をすればその間に治ってしまう。
現在は抜歯を行わず痛みもなく治療することが可能なのであるから、思い切って患者さんには第一歩を踏み出して欲しいと考えている。

■矯正治療 私の考え 子供の歯が大きくなってきている
最近の子供さんの永久歯は以前の同年代の子供さん達と比べて、大きくなっていると感じることが多い。保護者の方からもこの様なご質問を受けることがしばしばある。
特に上の前歯の真ん中の永久歯2本は、大きな歯が生えてくることが多い。測定してみれば以前(1970年頃)の平均値より、1本につき1mm程度大きいこともある。成長期に栄養価の高い食物を食べるため、顎の骨の中で永久歯が大きく育つのではないかと思われる。
これだけ1本1本の歯が大きくなり、なおかつ柔らかい食物中心の食事となり、顎の小さい小顔の子供さんが多いわけであるから、永久歯がきれいに並ばなくても何ら不思議ではない。
もともとの歯の大きさと顎の大きさに不調和があるわけであるから、適当な時期に矯正治療を行わなければ、きれいに歯が並ぶということは有り得ないだろう。
このような口の中の状態でも、「抜歯を行わずきれいに歯を並べること」これが重要であると私は思う。

子供さんの口の中をみられて、「歯並びはこのままで大丈夫か?」という疑念をお持ちになった時は、早めに歯並びの相談をされることをおすすめしたい。
美しい歯並びは、「本人の一生の宝物」になると思うからである。

■矯正治療 私の考え 痛くない矯正治療を目指す
矯正治療の相談を受けると、皆さんいろいろとご自身で調べたり、矯正治療の経験者にきかれて来院されるのでしょう、「矯正治療って痛いですよね」というご質問をよく頂きます。
確かに矯正治療は痛いものであるということが常識である時代もありました。しかしそれはおかしいのです。痛みが生ずるということは、身体からの最大の警告であるからです。ひどい痛みがあるのに、その方法を貫き通すということはやはりよくないと思います。
矯正治療の場合、それは最悪の結果として歯の根が吸収(短くなること)するといったことへとつながっていきます。
私は矯正治療にあたっては、矯正力の研究というものが欠かせないものであると思います。矯正治療に用いるワイヤーの材料も日進月歩です。従来のステンレスワイヤーのみとか、ベンディング(ワイヤーを術者が曲げて口の中へ用いること)のみを重視した方法ではいけないと思うのです。
日進月歩の新しい技術と材料の導入によって、痛くない矯正治療を目指していくことが大切なことであると考えています。

■矯正治療 私の考え 矯正治療の治療費を明朗にする
「歯科治療を受けると、一体全体治療費がいくらかかるのかがわからない」という話を耳にすることがあります。これでは水商売と一緒です。
特に矯正治療であれば、相談料、診断料、治療開始の際にかかる費用、毎回の来院時にかかる費用、装置除去料などと最初から最後までのトータルな費用というものがわからなければ、長期間にわたる治療でもあり、患者さんは不安になることと思います。
以前にもこのコラムで述べましたが、当院では治療開始の際にトータルの治療費を頂いた後は、その後に追加で治療費を頂くようなことは一切ありません。
それはこの方法が一番患者さんが安心すると思うからです。
毎月1回から2回の来院時の調整料、監視料なども当然頂くことはありません。来院する度に数千円の調整料がかかれば、長期間にわたる治療でもあり、トータルの治療費が「不明朗」になる原因となると思うからです。
治療のゴールがみえ、完了するまでの予測をはっきりと立てることができれば、最初の段階でトータルの治療費をお伝えすることは、別に難しいことではないのです。

 

■矯正治療 私の考え 矯正装置は単純化する
歯科の各分野の中でも特に矯正治療こそ、シンプルイズベストの考えで治療にあたるべきであると思う。
そのためにも矯正装置はできるだけ単純化するべきであろう。
複雑なベンディング(ワイヤーの曲げ)や、患者さんの努力を強いる装置は物事を複雑にする。複雑にすれば、その結果バラつきが生じ易くなり、生じたエラーの原因追求も困難になる。
ベンディング(ワイヤーの曲げ)を多用することはワイヤーが変形し、硬化することであり、歯に力がどのように加わっているかはっきりとわからない原因になる。またワイヤーそれ自体が変形を起こしているから、ひずんだワイヤーによる矯正力は歯の痛みとなって生ずる。
宇宙の法則は簡単で単純であると思う。数学や物理学といった自然科学の公式は、スマートであり美しい。
歯科も自然科学なのであるから、矯正治療のテクニックもシンプルにし、作用が理解し易い装置でなくてはいけないと思っている。

■矯正治療 私の考え 学校歯科検診に行って感じたこと
今年(平成22年)も学校歯科検診に行って来ました。近所の小学校2校と中学校1校とにです。
まず感じたのが、むし歯のある子供が非常に少なくなっているということです。
むし歯ゼロが当たり前になってきている感じさえします。
しかしこの反面、歯並びの悪い子供が非常に増えています。以前から言われている様に、食べ物をよく噛まなくなったとか、固い食べ物を子供が好まなくなったとか、いろいろな原因がこのことにはあると思うのですが、それにしても多いです。
中学生ではひと目みて歯並びが悪いというケースがほとんどですが、小学生では歯並びが悪いということが、見た目にはわからないケースが増えていると思います。どういう状態かといえば、乳歯が早くに抜けてしまったために、将来その部位に生える永久歯のための(生える)スペースが少ないか、あるいはほとんど無いといった状態です。
お父さん、お母さんといったまわりの大人の方達にも気付きにくいケースであると思います。
従って学校から「歯科医院で歯並びの相談をして下さい」といった用紙が渡されても、保護者の方にはその意味がよくわからないかもしれません。
様々な患者さんの矯正治療をしていて思うのですが、「ここまで歯並びが悪くなるまでに、もっと早くに修正をしておけば良かったのに」といったケースは案外多いのです。少しの修正で済むことが、知らずに放置しておくことによって、困難なケースとなることが多いのです。
学校歯科検診で歯並びのチェックの項目が加えられたのは、とても良いことであると思います。
学校から「歯並びに注意」といった用紙が子供さんに渡されたら、一度相談を受けられることが大切であると思います。
それが後々にきっと「良かった」と思われることにつながるはずです。

■矯正治療 私の考え 異常のないものには手を出さないことが大切である
矯正相談に来院される子供さんに乳歯を抜歯してガタガタの歯並びになっているケースに出会うことがよくある。
乳歯の時期に歯並びが悪いということはまずない。このときに根拠なく「抜歯」を行ったり、「咬合誘導」などということはしない方が良いと私は考えている。抜歯をしてもらうにしても、なぜ抜歯が必要なのか歯科医師によく尋ねることだ。
繰り返すが、乳歯の抜歯など私は行うものではないと考えている。「将来異常がでるかもしれない」などというあいまいな理由で乳歯の抜歯を行うことは、厳に慎まなくてはならないと思っている。
なぜなら、乳歯と永久歯の双方が口の中に生えている混合歯列期は、対症療法的に、異常が生じたときにその都度その都度処置を行えば、早期に異常が改善できるからである。これは成長期であるから可能なのである。であるから、歯科医師が成長や発育の過程に起こるか起こらないか予測できないことに対して、「抜歯」や「咬合誘導」などということを行わないことが大切であると思う。抜歯される子供の気持ちを考えれば、自ずと答えは出るのではないだろうか。
人間のすることなどたかがしれている。成長をコントロールするなどということはできるものではない。異常のないものに「将来こうなるかもしれない」などという理由で、抜歯を行ったりしてはいけないと思っている。

■矯正治療 私の考え おやりなさいよ 矯正治療!!
子供さんの矯正治療相談に来院される保護者の方からよく尋ねられる言葉で、「この子の場合、先生は矯正治療をした方が良いと思いますか?」というものがあります。
最終的な判断は本人と保護者の方にあると思うのですが、この様なとき私はひとつの例として、次の様なことをお話します。成人になって矯正治療をはじめる方は、「子供の頃から矯正治療をしたかったんです。でもさせてもらえなかったのです。」という方がとっても多いということを。
ですから今、子供さん自身がそれほど矯正治療に関心がなくても、親心でさせてやりたいと思うのであればさせてあげればどうですか。子供さんは大人になって必ず、親の有難さをいろいろな場面でしみじみと感じると思います。
それが矯正治療の素晴らしさなのです。

ですから私は声を大にして言いたいです。「おやりなさいよ矯正治療を!!」と。

■矯正治療 私の考え 患者さんの主訴のみを改善することが大切である。 
矯正治療を希望して、あるいは矯正治療についての相談を希望して来院される患者さんは、まず100%前歯の歯並び、それも顔を正面から見たときの上の前歯の歯並びを気にして来院されます。奥歯の歯並びが悪いからなどという理由で来院された方は、私の経験上1人もおられません。
ここで大切なことは、歯科医師が患者さんの訴えの改善を主として行い、どうでもいいことを行わないということです。
例えば横顔のプロフィールを外人並みに改善しようと、横からみた鼻の頭・唇・顎の先を結んだラインを一直線上にするため抜歯を行うといったことです。日本人は外人と比較して鼻の高さも低く、顎も発達していないのですから、抜歯を行って口元を引っ込めるようなことをしたら、それはそれは寂しい口元になります。
それよりもまず、患者さんは自分の横顔のプロフィールが気になるから矯正治療を希望するのでしょうか?おそらくその様な人は皆無で、はじめにもお話した通り、正面から見たときの歯並びが気になるから矯正治療を希望するのではないでしょうか。
矯正治療こそ患者さんの主訴を改善してあげれば良いわけで、患者さんが希望していないことを抜歯などというリスクの高いことをして、矯正治療をすることほどおかしなことはないでしょう。抜歯を行えば奥歯(臼歯)の配列をいじる程度が大きくなり、特に成人矯正の場合、奥歯のかみ合わせをいじればいじる程悪くなり、がっちりとかめなくなります。患者さんが望んでいないことを行って、医原性の大きな問題を起こさないことが矯正治療を行ううえで大切であると思います。

■矯正治療相談に来院される方へ 私の考え
矯正治療相談に来られる方で、来院前にインターネットで沢山の情報を集めてくる人がいる。
たいてい情報が処理しきれずに、どのような方法が一番良いのか迷っている。
一番多い質問が、「抜歯をして矯正治療を行った方が、良い結果が得られるのかどうか」ということである。
私はそのような方たちにまず、「矯正治療とは何か?」というところから私の考えを説明する。
矯正治療とは、ある1つの典型的なモデルケースの見本模型のような歯並び、咬み合わせをつくることなのだろうかと。
私は違うと思う。
永久歯というものは親知らずを除いては最大数で28本あり、それぞれの歯の生え方の角度、歯の形態など様々なファクターを考えれば、それこそ上下の歯の咬み合わせの状態の組み合わせは無限大(∞)に考えられる。その中の1ケースを矯正治療のゴールとして、全ての患者さんに考えるのはナンセンスであると。
無限大に考えられる組み合わせの中で、1つのケースが正解であると証明はできないだろう。それが正解である可能性は1/∞イコールすなわちゼロである。
矯正治療で考えなければならないことは、矯正治療とは所詮、針金とゴムで行う治療であるということだ。
材料や装置の進歩こそあれ、治療においてのコンセプトは100年前のそれと何ら変わっていない。
医科が遺伝子治療の分野に入っていっていることを考えれば、旧態依然とした方法であるといえよう。
いいかえれば現時点での方法では、「自らの遺伝子的要因、特に歯槽骨の形態、軟組織の形態を無視して治療を行うことはできない」ということである。
それはすなわち、治療には限界があるということである。
限界がある中では、「個々にあった美しさをできるだけ求めていく」ということの方が無理がないし、患者さんの負担も少ない。
限界がある方法において、自然から与えられた永久歯を抜歯して治療するようなことは、正しい咬み合わせの定義がないとはいえ、もうその時点で歯の数が足りなくなっているのだから、正しい咬み合わせからはかけはなれてしまったことには間違いないだろう。
インターネットで情報を得る前に良く考えて欲しいのであるが、生まれたときに与えられたものを毀損(きそん)してまで行う方法が、果たして良いのかということである。
そしてあるひとつの見本となる模型が、常に誰にでも望ましい状態であるとして、それに向かって口の中を変えていくのが、良い方法であるのかということである。
ただそれでも、抜歯をしてモデルケースのような歯並びにしたいという方はすれば良いと思う。
人間の行うことに100%の正解などないのだから。
もちろん私も自分の行っていることが、100%の正解とは当然思っていない。
そして世の中には様々な考え方の人がいるのだから、自分が一番納得した方法で治療を受けるのが良いと思う。
ただ、自然の摂理に従って考えれば、人間の頭でも正解に近い考えは出せると思う。

矯正治療 私の考え 医学の中の歯学
「医学の中の歯学」で考えていけば、なかなか4本小臼歯を抜いて歯を並べるということはできるものではないです。美容の中の歯学であれば、それで良いのかもしれませんが。
全身の健康と関連づけるならば、「医学の中の歯学」でなければいけないのであって、美容の中の歯学であってはいけないと思います。
矯正歯科では前歯の見た目をもってのみで、歯並びが悪いとか、咬み合わせが悪いとか診断しているにすぎないのではないかと思うときがあります。根拠のないことをもって診断をし、結局抜歯ということになれば、これほど患者さんにとって不幸ということはないでしょう。
歯の数を少なくして、良い咬み合わせも何もあったものではないと思うのです。それはただ並べただけに過ぎないのではないでしょうか。
残念なことです。
このことがわかっていないと「医学の中の歯学」ではなく美容の中の歯学になってしまうのです。

矯正治療 私の考え 矯正治療と女性の社会進出
美に対する意識は、男性よりも女性の方が一般的には高いようだ。
それは矯正治療を希望する患者さんが、圧倒的に女性が多いことからもわかる。
2014年現在、政府の成長戦略の一つとして「女性の社会進出を促進する」というものがある。
この様な政策が成されれば、確実に女性の社会進出は進むであろう。
また、そのようにならなければ、若年者の人口が減少するこれからの時代は、成り立っていかないのではないかと思う。
女性の時代になっていくであろうこれからは、より一層矯正治療のニーズが増えてくると思う。

矯正治療 私の考え 美しい口元は人を美しくする
「地位が人をつくる」という言葉がある。
置かれた立場が人を変える。
「美しい口元は人を美しくする」
自分に自信を持ち、自分を愛せるようになれば、自ずとその人も変わってくる。

■成人の矯正治療を希望される方へ  
抜歯をするかしないか悩んでいる方は、決めてから矯正治療相談にいらして下さい。
成人の方の話に限らせて頂くが、矯正治療相談に抜歯をした方が良いかしない方が良いかと相談に来られる方がおられる。
私の考えは以下の通りなので、悩んでおられる方は以下のものを読んで、抜歯をしないことに決めたら予約をして下さい。
①私自身、歯を抜いてまで歯並びをそろえることに、医学的に疑問を持っていますから、抜歯はしません。
②抜歯をするかしないかは、本人が決めれば良いことなので、抜歯をしないと決めたのならば、相談の予約をとって下さい。
③抜歯をしたい人の治療を行うことはないので、相談に来られても仕方がないと思います。相談は抜歯治療をされている先生にされてみて下さい。
④抜歯するメリット、デメリットについて知りたいのであれば、当院のホームページを読んで、自分なりに勉強して来院して下さい。
①~④をなさった上で来院して下さい。
抜歯をするかしないかで、相談の場で悩まれても結論は出ません。
今まで矯正すること自体に悩んでいたのですから、当然とは思います。
長い人は1年ぐらい自分で悩んで決めて来院します。
逆にそのような人でなければ、成人の矯正治療自体はじめられないと思います。

■部分矯正はできますか?  
部分矯正はできますか?という質問は多い。
しかし思うのであるが、矯正治療とはほとんど部分矯正ではないだろうか? 部分矯正で対応することの方がむしろ大切であろう。 自然に萌出した状態を大切にしつつ、患者さんの気になる部分のみを治していくということが大切であると思う。
矯正治療といえば、全ての歯を動かさなくてはならないと考えている人はいるかもしれないが、むしろその様なことは避けた方が良いと思う。


☆★院長コラム番外編 当院歯科衛生士より 矯正治療・・・私の感想★☆
私が今まで見てきた矯正治療は、永久歯を安易に抜歯したり、装置の装着や調整をする度に強い痛みを伴ったり、患者さんの負担が大きかったのですが、当院の院長の矯正治療はその点が随分少ないように思います。
治療に用いる材料が進歩しているということもありますし、患者さんになるべく不快感を与えないよう装置の状態に気を配っていますので、患者さんからのSOSの連絡が入ることは殆どありません。
また、見た目を良くすることだけにとらわれすぎず、口腔内を健康に保つことが大切だという院長の方針には皆さん納得されています。
矯正治療は大変で辛い、というイメージが変わりました。

☆★院長コラム番外編 当院スタッフより、矯正治療・・・私の感想★☆
私は当院に勤務している歯科助手です。
当院にはさまざまな悩みや相談事を抱えた患者さんが来院されますが、私が治療の助手に付いていて、一番「これはすごい!」と思うのは、やはり矯正治療です。
上下の歯に装置を付けてからまず2週間で経過を観ますが、ほとんどの場合(特に子供さんの場合)その段階で歯が動いてきているのが分かります。私は白衣を着ている立場でありながら、これにはとても驚きました。
そして1~2ヶ月で、口元は大きく変わります。私自身、今でも「歯が動く」ということ自体、不思議でおもしろいと思います。もし歯並びが気になるのであれば、これは大いに利用するべきです。
また、私の矯正治療の楽しみは最後にもあります。治療が完了して装置を取り外す瞬間です。患者さん自身も楽しみにして来院されますが、見ている私たちの方も気持ちがいいものです。(笑)
そして綺麗に並んだ歯を見られて、にっこり笑う患者さんの顔を見ると私も嬉しくなります
現在矯正治療を受けようと考えられている方も、また歯並びでお悩みのある方も、ささいなことでも何でも相談して下さい。話してみて良かったときっと思っていただけるはずです。

下の写真は11歳女児のケースです。治療期間は1年でした。。

矯正治療例 11歳女児