聖和歯科クリニック

福山市の歯科,小児歯科,矯正歯科 聖和歯科クリニック

〒720-0825 広島県福山市沖野上町3-8-3
TEL 084-922-0047

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入れ歯についてのQ&A

入れ歯1

院長コラムはこちら
★患者さんの声はこちら

●あなたはまだ固い入れ歯で痛いのをがまんして食べるのですか?
●あなたはまだ外れ易い入れ歯でがまんをして食べるのですか?
●あなたはまだ楽しい食事の時間を憂うつなまま過ごすのですか?
●あなたはまだ見栄えの悪い入れ歯をがまんして入れるのですか?
●あなたはこれから先も「入れ歯なんてこんなものだ」とあきらめたまま暮らすのですか?
●あなたは自分にも良い方法があるかもしれないのに、今のままの入れ歯を使い続けるのですか?


Q. 「入れ歯」とはどのようなものですか。
A. 一般的に「入れ歯」というと、歯が一本もない方に入れる総入れ歯と、歯が残っている方に入れる部分入れ歯とに分かれます。
総入れ歯についてはある程度形態が決まっており写真1のようになります。

総入れ歯については、現在は粘膜と接する部分に生体シリコンを用いた柔らかい入れ歯というものもあります。
確かに粘膜の上に固いプラスチックがのればケースによっては歯肉に傷が頻繁に付くこともあります。この生体シリコンは人工血管などとして使用されるなどしており、人体になじみ易く耐久性にも優れています。
現在は様々な良い方法がありますので、「入れ歯」でお困りの方は一度御相談いただければと思います。

「生体シリコン入れ歯」を入れた患者さんの声はこちら

 

入れ歯2

部分入れ歯については、一般的な金具を用いて歯にひっかけるような形態のものになると、写真2のようになります。


入れ歯3

部分入れ歯には様々な安定させる装置があり、アタッチメント入れ歯(写真3)やコーヌスクローネ入れ歯(写真4)というものがあります。
このような装置を使う利点としては"義歯が安定し、おいしく食事がとれるようになるということ、また入れ歯自体をコンパクトに設計することができるということなどが挙げられます。

「アタッチメント入れ歯」を入れた患者さんの声はこちら


入れ歯4

 

Q. 「入れ歯」って一日中着けていた方が良いのですか。
A. 以前は就寝時は外してくださいと私(院長)も患者さんへお願いしておりました。またできるだけ一日のうち長く入れていてくださいとも申しておりました。現在では患者さんのライフスタイルに合わせて頂ければ良いのではないかと思っております。よく噛める入れ歯で普段も痛くなくても、外していた方が楽なので食事のときのみ入れるという方もおられます。また、就寝時に外さない方が顎が安定してよく眠れるという方もおられます。最終的には入れ歯を使われる御自身が最も楽なようにされるのが良いと思われます。


Q. どのぐらい「入れ歯」は長持ちするものですか。
A. 私(院長)は一応4年をめどに入れ歯がゆるくなれば再製作をおすすめしています。再製作の時期は「入れ歯が外れ易くなった」「食後に入れ歯の内側に食べカスが入るようになった」といった訴えがでてくるようになったときと考えております。また、まるまるつくり直さなくても入れ歯の裏側を貼りかえる(リライニングといいます)だけで対処できるときもあります。今まで調子良く使っていた入れ歯から新しい入れ歯へ慣れるのも、これまた大変です。当院では再製作あるいはリライニングいずれかをおすすめする場合は、患者さんのお口の中の状態、年齢、生活習慣、通院の可否などから総合的に判断するようにしています。


Q. 「入れ歯」を製作するにはどれくらいかかりますか。
A. 総入れ歯、部分入れ歯(部分入れ歯は特殊な装置を使わない方法)とも、お口の中がすぐに型を採れる状態であれば4回で完成します。特殊な材質や装置を使う入れ歯をご希望であれば患者さんそれぞれによって回数は変わってきます。


●あなたはまだ固い入れ歯で痛いのをがまんして食べるのですか?
●あなたはまだ外れ易い入れ歯でがまんをして食べるのですか?
●あなたはまだ楽しい食事の時間を憂うつなまま過ごすのですか?
●あなたはまだ見栄えの悪い入れ歯をがまんして入れるのですか?
●あなたはこれから先も「入れ歯なんてこんなものだ」とあきらめたまま暮らすのですか?
●あなたは自分にも良い方法があるかもしれないのに、今のままの入れ歯を使い続けるのですか?

 

◆院長コラム◆

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■快適な入れ歯(1) 

快適という言葉には、様々な事柄が思い起こされる。
では、入れ歯で快適なものとは、どういうものであろうか。
入れ歯では快適ではない、インプラントの方が良いという意見もあるであろう。もちろん、天然歯(自分の歯)が一番であることは言うに及ばない。
それでも快適な入れ歯ということで、私の考えを述べていきたいと思う。
それは、入れ歯を必要としている方々が多数おられるということが事実であり、また、快適でない入れ歯で日々困っている方々が大勢おられるからである。
このコラムが、この方達への一助ともなればとも思う。
人間、年を重ねれば重ねるほどに「食べる」ということは楽しみになってくる。もしも「食べる」ことが、入れ歯が原因で苦痛となるようであれば、それは残念なことであり、最大の楽しみを奪われていることになる。
ただ、入れ歯で日常生活を不自由なく送ることができ、「入れ歯は手離せない、これがなくなったら困る」という方が大勢おられるのも事実である。
公衆衛生の促進が、長寿社会の発展に多大な影響を与えたことは確かであるが、それだけでこれほど日本が長寿社会となっているはずがない。
日本が豊かになり、食生活が充実したことも、多大な影響を与えたと思われる。そこには入れ歯の役割も少なからずあったと思う。
入れ歯を愛用し、日々を充実して過ごされているその方達が異口同音に言われる、快適な入れ歯の条件は、
①痛くなく「普通の」食事ができる入れ歯
②使用中に「外れない」入れ歯
③「違和感」が少ない入れ歯

の3点に集約できると思う。
ならば歯科医師はこれらを、「入れ歯師」としての考え方ではなく、「科学者」として達成していく必要がある。
それは名人芸としてではなく、誰もが再現可能なものでなくてはならないと思うからである。

以降何回かに分けて快適な入れ歯についての私の考えを書いていきたい。
以前書いたコラムと多少重なる部分もあるが、それは御容赦頂きたく思う。

 

■快適な入れ歯(2) 

快適な入れ歯については、主として部分入れ歯を念頭に話を進めていきたい。
部分入れ歯を安定させる装置には様々なものがある。ただ、今後このコラムでは、部分入れ歯に用いる装置は全てクラスプ(鉤)として話を進めたいと思う。
クラスプは、入れ歯を一度でも装着した方であれば、どの様なものかおわかりになると思う。いわゆる、歯にかける金具である。
ここで、クラスプを使った入れ歯に限定をして話を進める理由は、他の装置(コーヌスやアタッチメント)を使った入れ歯の製作よりも、来院回数が圧倒的に少なくて済むからである。
また、1回の治療時間も短い。
患者さんが高齢の方の場合は特に、来院回数が多くなることと、1回の治療時間が長くなることは、避けるべきであると思う。それは患者さんへの負担が大きいからである。
クラスプを使った入れ歯であれば、4回の来院で入れ歯を完成することができ、現在残っている歯に特に処置を行う必要なく製作できる。

従って私は、快適な入れ歯にはクラスプを用いた入れ歯をおすすめしたいと思う。

 

■快適な入れ歯(3) 

快適な入れ歯を患者さんに届けたいと常に思っている。
基本は、保険診療で快適な入れ歯をつくることである。
ただし、保険ではルール上使えない材料(金属)がある。設計上このようにしたいと思っても、ルール上そのようにできず、あえて2番手3番手の方法をとらざるを得ないこともある。
快適にできる方法があるのにもかかわらず、保険にこだわり過ぎるのも良くないのではないかと思う。
食事は毎日のことである。間食を入れれば、食事プラスアルファの回数である。
保険診療で使えない方法は、今後このコラムで注釈をつけていきたい。
費用をかけてでもという方は、ルールに縛られない方法で入れ歯をつくってみてはいかがかと思う。

 

■快適な入れ歯(4) 

患者さんによれば、入れ歯の患者は診察ができないという歯科医院もあると聞く。いわゆる、対応できないということである。
私は、入れ歯にはどこの歯科医院も対応していると思っていた。意外なことで驚いた。
入れ歯の製作に熟練するには、ある程度の年数は必要である。
現在、歯学部の入学定員は私が学生の頃よりも減らされ、歯科医師になる人が減っている。そこへ歯科医師国家試験の合格者の減少である。ある時期を境に、歯科医師数も減少していくのではないかと思われる。
これから、高齢者はより一層増加するであろう。
入れ歯を必要とする人の数も、口腔衛生が進んだとはいえ、かなりの数の人はこれからも存在すると思う。
それでは果たして、入れ歯に対応できる熟練歯科医師の数は今後どうなるであろうか。
私は、確実に減少するのではないかと思う。
入れ歯自体を古くさい治療と考えている歯科医師も多い。インプラントの普及もある。入れ歯について積極的に勉強する歯科医師も減るであろう。
今後のことを考えれば、「快適な入れ歯」は、それをつくることのできる歯科医師がまだ大勢いる間に、つくってもらっておいた方が良いということはいえる。
入れ歯について今はほとんどの医院が対応できるが、それもこの先どのようになるかわからない。
自分に合う上手な先生がおられれば、お願いしてみることは必要であると思う。
 

■快適な入れ歯(5) 痛くなく「普通の」食事ができる入れ歯について 

①痛くなく「普通の」食事ができる入れ歯
②使用中に「外れない」入れ歯
③「違和感」が少ない入れ歯
①~③を快適な入れ歯の条件にすると、前のコラムで述べた。このコラムでは、①の痛くなく「普通の」食事ができる入れ歯について書いてみたい。
年齢とともに食生活は変化してくる。以前よりも食べる量は少なくなる。
アワビが食べられる入れ歯とか、リンゴの丸かじりのできる入れ歯などといわれるものもあるが、その様なことは必要ないであろう。リンゴの丸かじりなど、入れ歯でする必要もない。入れ歯の限界は認識しておく必要はある。あくまでも、日常生活において食べることに不自由のないようにすることが目的である。特殊なものを食べてもらうことを目的とするのではない。
入れ歯を使うと、繊維質のものがこなれにくいということを訴えるケースがある。
通常入れ歯に用いる歯はプラスチックのものが多い。陶製の歯もあるが、入れ歯の床の部分と接着しにくいという難点があること、咬み合わせの調整が行いにくいということ、また、カチカチとかんだ時の音が大きいので、使用は避ける傾向にある。
これの対応策としては、咬み合わせの中心部分に金属の歯を使うことである。咬み合わせの面を一層金属で製作すると、咀嚼効率は格段に上がる。(ただし、保険適応外であり、自己負担となる。)

 

■快適な入れ歯(6) 痛くなく「普通の」食事ができる入れ歯について 

部分入れ歯の場合、口の中に自分の歯が何本か残っている。この場合、特に気を付けなければならないのは、入れ歯の部分で咬み合わせを強くし過ぎないということである。
この咬み合わせの具合は、残っている歯の本数や残っている位置、また、残っている歯どうしの咬み合わせなどを考慮して決めることとなる。ひとつの方法をもって「こうする」というようには言えない。
ここにはある程度の熟練度は必要であると思う。
歯というものが、銀紙1枚程度の厚みのものが入っても違和感を感じることからも、咬み合わせの中心は残っている自分の歯にしていくことが大切であると考えている。
そうでないと、食事をすれば痛いとか、入れているだけでしんどいといった入れ歯となってしまう。

 

■快適な入れ歯(7) 痛くなく「普通の」食事ができる入れ歯について 

入れ歯を歯科医院で作ったということになったら、患者さんも努力は必要である。
それは入れ歯に慣れるということである。
歯科医師は口に入れるだけで痛むような入れ歯を入れてはいけない。
慣れるということは、「痛みに慣れる」ということではなく、「入れ歯を使いこなす」ということである。
自転車もはじめは上手く乗れないが、コツをつかめば便利なものである。入れ歯も入れはじめは使いこなせるか心配になるかもしれないが、使いこなすと手離せなくなる。
もしも使いこなすためのトレーニングの段階で、痛みがでるようなことがあれば、その時は調整をすることになる。それもせいぜい1~2回ぐらいのものであるから、入れ歯を入れた後、度々歯科医院へ行くこともないかと思う。

 

■快適な入れ歯(8) 痛くなく「普通の」食事ができる入れ歯について 

入れ歯に痛みが出る原因としては、以下の3点が考えられる。
①型とりの際に正しく型がとられていない場合
②咬み合わせの記録の際に正しく記録されていない場合
③材質自体のわずかなひずみにより生じている痛み
①②については、いくら調整しても改善はしないであろう。であるから、調整が何回にも及ぶことになる。大元が誤っているから、いくら調整しても良くはならない。 ただし②については、再度咬み合わせの記録をとりなおし、人工歯の配列を修正することで良くなることもある。
③についてが、いわゆる入れ歯の装着後に行う微調整というものであり、1回あるかないかのものである。であるから、入れ歯を装着した日が、通常最終来院日となる。後に何度も調整に来てもらうということは、通常考えられないし、そのようなことはない。

 

■快適な入れ歯(9) 痛くなく「普通の」食事ができる入れ歯について 

快適な入れ歯(5)~(8)までで書いてきたことをまとめてみると、あることが明らかになってくる。
痛くない入れ歯というものは、製作過程においてエラーのないものであるか、もしくは最小のエラーで完成したものといえる。
入れ歯の製作はある意味エラーの積み重ねで成り立っている。そのエラーをいかに少なくするか、歯科医師と歯科技工士は、ただ一心にこれに注意を払っていく必要がある。完成した後では一切後戻りできない。製作途中でエラーを発見すれば、勇気をもって後戻りすることも必要である。そのひとつの後戻りが最終的な成功へとつながる。エラーに目をつむり、あるいは見過ごして製作を進めることほど愚かなことはない。
そして歯科医師は診療室での全ての行為を自らが行い、自らが責任を持つことである。歯科衛生士に、「型とり」、「咬み合わせの記録」、「合わせ」、「装着」といったステップのいずれも代行させるべきではない。
そして患者さんの口の中をよくみて、歯科技工士と密な連携をとっていくことである。歯科医師と歯科技工士はパートナーであり、上下の関係などは一切ない。議論をすべきことは議論をし、教えを受けるところは教えを受けるべきである。
目標はただひとつ、患者さんに快適な入れ歯を作ることである。

 

■快適な入れ歯(10) 痛くなく「普通の」食事ができる入れ歯について 

入れ歯が口の中に入ると、入っていないとでは、やはり状態は違う。違和感はどうしてもあるであろう。
患者さんは、入れ歯が出来上がれば、使いこなす努力をする必要はある。歯がなくなってしまって不自由ではあるが、入れ歯はこれを補ってくれる。
年をとったようであるから嫌であるとか、様々な理由で入れたくないかもしれない。しかし、自分で入れ歯を入れると決めたのであるなら、まずは入れてみることだ。
はじめは少しやわらかい物から食べはじめて、徐々に慣らしていく。リンゴの丸かじりなどはする必要もないし、できないであろう。
もともとあった自分の身体の一部を失っているのであるから、歯がそろっていた時の様に思い通りにいかないことも多いと思う。
ただ、年齢を重ねるということは、様々な不自由も受け入れて生きていく、いや、正しくは「生かされていく」ということであると思う。
私は、何でも入れ歯で食べられますとは言わない。
ただ、入れ歯を使いこなせるように患者さんがなれば、日常生活に不自由のないようには入れ歯でもできる。
希望を持って欲しいと思う。

 

■快適な入れ歯(11) 使用中に「外れない」入れ歯について 

入れ歯が使用中に外れ易い原因としては、以下の2点が考えられると思う。
①入れ歯自体の設計に問題がある場合
②患者さんの食べる物に問題がある場合

後者の場合、それは餅であったりするが、それは患者さんに自覚してもらい、避けてもらうということになる。過度に粘度の高い物を食べれば、どうしても外れ易い。また、ある程度厚みのある食べ物も、入れ歯に一方向の力がかかり外れ易い原因となるので、注意をした方が良いと思われる。
前者の場合、改善の余地が出てくる。設計上、現状よりも改善が計れるのか、保険外で使用できる装置があれば、それを用いることも可能であるのか、検討は必要になる。
設計上問題になるのは、以下の2点に集約されると思う。
①入れ歯の床の部分の大きさ
②入れ歯を安定させている装置が適切に使われているか

 

■義歯治療 私の考え インプラントか入れ歯か(1)

昨今、インプラント治療が盛んですが、入れ歯にも私は多くのメリットがあると思います。
まず一番めに言えることは、身体に与える侵襲が少ないということです。義歯を入れるような方は高齢な方が多いと思います。インプラント治療では骨に穴を開けますが、場合によっては骨を移植したりと、高齢な方に負担がかかるのは事実であると思います。その反面、義歯治療は身体に優しい治療方法であると思います。
またインプラントを埋入すれば、当然その後のインプラント周囲のメンテナンスが必要かつ重要なこととなります。 御自身がお元気な時は御自身で清掃を行えますし、通院による歯科医院でのメンテナンス(クリーニング)も行ってもらえるでしょう。しかし、寝たきりになったりした場合、途端にインプラント部分を清掃できないようになり、困るといったことも事実なのです。
その点、入れ歯は外せば介護者でも簡単に洗えますから、介護の現場では有利であると思います。
インプラントは便利なものでありますが、埋入する際には充分デメリットのことも考えて行う必要があると思います。 所詮、自然が与えてくださった天然歯には及びません。置換治療なのですから、むしろデメリットの方をよく考慮して、手術を受けるべきであると私は思います。

 

■義歯治療 私の考え 良い入れ歯をつくるには良い師につくことが大切である

 良い入れ歯をつくるには、良い師につき、良い入れ歯を身近で沢山みること、これにつきると思います。これは、入れ歯が合わないと言って来院された患者さんが持っておられた入れ歯をひと目みたときに、「これは何か変だぞ」という勘を養うことに欠かせません。良い骨とう品をみると本物とニセ物の違いがわかるようになることと一緒であると思います。
 そして師の型とりの姿勢、患者さんへの応対の仕方、使用している器具・材料などを全て真似ることが大切であると思います。そしてある程度の実力がついてきたら、オリジナリティを出していくことが大切であると思います。オリジナリティは、各地の著名な先生の書籍を読んだり、実際にセミナーに参加して手技を見学したりといったことで、それらを自らの中で消化していくことによって私は出して参りました。
 私は入れ歯を製作するにあたっては、型とりが最も重要なステップであると考えています。そして解剖学を理解することです。私は、入れ歯づくりにおいて、解剖学は非常に大切であると考えています。
 型とりが悪ければ、上の総入れ歯であればポテンと落ちますし、下の総入れ歯であればプカーと浮き上がります。まず一番最初の型とりでつまづけば、あとはどれだけ努力をしてもダメだと思うのです。変形したあるいは解剖を理解せずにとった型からでき上がった模型上で何を行っても絶対に良い結果は出ません。入れ歯づくりとは各ステップの積み重ねでそれは掛け算です。足し算ではありません。どこかひとつのステップでも0点があれば、全てが0点になってしまう治療であると私は常に思っています。

 

■義歯治療 私の考え 良い入れ歯を作るには、全てのステップをドクター自らが行うことが大切である。
 私は入れ歯の製作にあたっての診療室での各ステップで、ドクター以外の者が介入する余地はないと考えています(もちろんどんな治療でも私の場合はそうですが)。ですから義歯治療は患者さんと私とのマンツーマンということになります。
 型とりも、咬み合わせの記録も、完成前の合わせも、もちろん装着時の微調整も、全て診療室ではドクターが行うことが大切であると思います。ドクター以外の者が行うなんて全くナンセンスだと思っていますし、行ってはいけないと私は考えています。じっくりと口の中を観察しなければ、あとあと技工士への指示も出せません。患者さんの口の中を直接指で触り、粘膜の厚さやその下の骨の状態を観察し、舌の大きさや顎堤(もともと歯が生えていた部分です)の吸収状況(すり減り具合のことです)をチェックしたりと、頭の中に入れておきたいポイントは色々とあります。
 どんな治療でもそうですが、患者さんの口の中はドクターが責任を持つのだという姿勢が、私は大切であると思うのです。
 漠然と型をとって、漠然と石膏を型に流し、その出来上がった模型をみることもなしに、技工士に義歯づくりを丸投げする。そんなことで決して良い入れ歯をつくることはできないと私は思っています。

 

■義歯治療 私の考え コンフォートはすごくいいです。(1)

 生体シリコン入れ歯「コンフォート」はなかなかのすぐれモノであると私は確信します。
 入れ歯というと粘膜に接する部分がプラスチックになるにしても、金属になるにしても「硬い」というイメージがあります。「コンフォート」とは、例えば心臓外科でいえば「ペースメーカー用リード線」に用いられているものと同じ「生体用シリコン」を入れ歯の歯ぐきと接する側に貼り付け加工する技術のことです。生体用シリコンは心臓外科や、整形・形成外科など他の医療分野で幅広く活用されています。これと類似した技術は以前にもあったのですが、変色が起こったり、すぐにボロボロになったり、早期にはがれてしまったりと実際に患者さんに使って頂くと満足のいかない点も多かったのです。
 入れ歯を製作するまでに歯ぐきの状態が悪い患者さんには、ティッシュコンディショナー(粘膜調整材)という、一時的にやわらかい材料を貼り付けた仮入れ歯を入れて頂くことがあります。これは型とり前に歯ぐきを良い状態にするためのものです。「あれだとシットリしていいですよね」などとおっしゃられると何とかしてさしあげたくなります。ですけれど、仮入れ歯に用いるやわらかい材料(粘膜調整材)ですと1ヶ月もすると汚れやニオイが付いてきて度々交換しないといけないです。
 その点コンフォートは3年間のメーカーの保証もありますし、何よりも「シットリ感」が良いです。装着された患者さんも「これイイですね」とよくおっしゃいます。その証拠に現在コンフォートを希望される方が全国的に多く、技工は2週間待ちという状態です(2008.11.14現在)。
 入れ歯の従来のイメージを変えたのがコンフォートではないでしょうか。

 コンフォートについて詳しくお知りになりたい方は、ご遠慮なく受付までお問い合わせください。資料をお送りする事も可能です。

 

■義歯治療 私の考え インプラントか入れ歯か(2)

当院には入れ歯で悩まれている患者さんが、数多く来院されています。
この方達ももちろん来院されるまでの間に、インプラント治療について御自分で調べられたり、あるいは歯科医院ですすめられたりもしています。
このような方々で、インプラント治療を希望されない方は、「手術が怖い」ということよりもむしろ、「自分の身体の中に異物を入れたくない」という方が多いのです。
私自身、インプラントについては疑問があります。例えば、歯には歯根膜というスプリングの役割をするものが歯の根の周囲に付いていて、これが骨と結合しています。従って歯の根の表面と骨とは直接結合していません。このため、食事の時などに噛んだ力は、このスプリングによって弱められ、骨へと伝達されます。
ところがインプラントでは、インプラントの表面と骨とが直接結合しています。従ってインプラントを介して伝わった噛む力は、弱められることなく骨へと伝わります。
私は以上のことから、「上顎に何本も植立したインプラントは、脳血管障害を引き起こすことがあるのではないか」と思うのです。カチカチカチカチカチカチ……と食事中にインプラントを介して骨に伝達される力は、脳に影響を与えることはないのでしょうか?
また、電磁波との関係はどうなのでしょうか。
インプラントはチタンでつくられていますが、これを何本も植立することにより「アンテナ」の替わりとなることはないのでしょうか。これだけ携帯電話が普及している現在において、インプラントを介して電磁波を強く人体が受けるということはないのでしょうか?
歯は身体の中で唯一、上皮を貫通しているものですから、年齢を重ねて免疫力が低下すれば、このような人体の中で感染し易い部分は、順番に脱落していくのが自然の摂理であると私は思うのです。
噛めるようになるからということで、何本ものインプラントを植立し、上皮を貫通した感染しやすい環境を、入れ歯が必要になった高齢の方に、改めてつくることが、果たして良いことなのでしょうか?その方が寝たきりのような生活になった時に、インプラントのケアは充分にできるのでしょうか?
私にははなはだ疑問です。自然の大きな流れを無視した治療であってはいけないと思います。
私はこのような考えから、インプラントを行うにしても、植立は1~2本までにとどめるべきであると考えています。
私は、「インプラントは嫌です。入れ歯で今まで悩んできたのですが、何か良い方法で入れ歯をつくれませんか。」という方々に、積極的に応えていきたいと考えています。
それでは私が考える良い入れ歯の条件とは何でしょうか。
このコラムで、以降このことについて述べていきたいと思います。

 

■義歯治療 私の考え 私が考える使い易い入れ歯とは 小さいこと(1) 

歯科は生きた学問になっていないと思うことがときどきある。
そのために臨床において思ったような結果が得られないと、入れ歯の治療であれば、「あなたの顎が悪い」という話で落ち着いてしまう。

特に入れ歯の治療であれば、総入れ歯の場合にその傾向が強いように思う。
私は総入れ歯の治療というものは、理論と実践とで少し異なる点があると思う。
例えば下の総入れ歯を製作する際によく言われることが、「舌側(ベロ側)をしっかりと型とりの際に深く(下)まで型にとる」ということがある。解剖学的にいえば、「顎舌骨筋線の下何ミリまで云々…」という話になる。しかし患者さんによっては、この部位は型とりの際に筋肉の緊張が強く、全く型にとれないこともある。
また一般的に舌側(ベロ側)の長い入れ歯は、強烈な違和感があり入れ歯を受け入れにくくする原因にもなる。
下の入れ歯は舌側(ベロ側)の型を深く(下)までとらないと吸いつかないとよくいわれるが、私はこれは違うと思う。以前は私も深く(下)まで型をとることを心掛けていたが、今は患者さんが違和感を感じない程度、言いかえれば、さっと無理なく型がとれる深さで良いという考えで治療にあたっている。つまりあまり気にしていない。
この話は入れ歯(特に下の総入れ歯)で悩まれている患者さんにとっては、非常によく理解して頂けるのではないかと思う。
下の総入れ歯を吸い着かせるには他にコツがある。もちろんアカンベーをしても吸い着いていなくてはいけない。
入れ歯の製作にあたっては、患者さんがより入れ易いように小さい入れ歯にすることが大切であると私は考えている。
それにはある筋肉を利用することであると考えている。


■義歯治療 私の考え 私が考える使い易い入れ歯とは咬み合わせを主張させないこと(2) 

入れ歯の咬み合わせを考えるときに、部分入れ歯と総入れ歯とでは若干考え方が違う。
もともとの歯が口の中に残っている部分入れ歯のときは、入れ歯の咬み合わせは特に主張させてはだめである。
また入れ歯の咬み合わせを考えるときに、食べ物を粉砕する部分と味わうためにすりつぶすところを考えて製作する必要もある。
このことが特に大切なのは、乳歯列と永久歯列の違いを考えれば自ずとわかる。これは私が矯正治療を行っていてわかったことである。
また入れ歯に使う歯の選択も重要である。特に奥歯はその人の年齢によって充分に吟味する必要があると考えている。
様々な恩師から学んだことをミックスした考えが、私の臨床では咬み合わせにも生かされている。